北海道・旅の記録(2000年)

2000年8月4日(金)〜14日(月)・本年第5回(通算第17回)
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◆ 2000年・第6回”恒例”夏期避暑旅行

  過去の北海道旅行の中で一番の長丁場・11日間の旅となった「ミレニアム夏期避暑旅行」である。 行程は
  下記のルート図のとおりであるが、直前まで予定変更を繰り返していたためか、行ったり来りの旅となった。
  昨年1999年に引き続き”暑い夏”の北海道であった、、、。避暑は何処かへ飛んでいったような、、、、。
  【ルート図解説】
   青字で日付が入っているところが、その日の「宿泊地」(例:8/10富良野)。地図上の線は大まかなルートですが、かなり実走した
   ルートとは異なっている部分もあります。礼文島(8/6-7)では連泊をしており、8/8に稚内に戻り一泊しています。なお作図にはお絵
   かきのための専用ソフト等は使用していないためお見苦しい点はご容赦ください。m(__)m(筆者謹言)
   
  
  
■ 今回の旅の「まえがき」

   過去の北海道旅行の中で一番の長丁場・11日間の旅である。当然かかるものはかかるのであるが、これが本人も驚愕の出費と
  なり、正に「大出血」旅行となったのである。但し、内容的には非常に充実したものとなった。(当たり前か、、、、)
   旅程検討の段階で「同行者氏(以下、本分中では「とっかり君」と記述)」は、4日の宿泊地を東神楽町の公共の宿に決めていたが
  直前に変更して白金温泉まで行くことにした。実はこれが大失敗(詳細は本文参照)で、後々まで文句を言われるはめとなった。
   とっかり君は、前日の8月3日から道内入りし当日は阿寒湖畔にとまっており、三国峠に向けて北上する途中の士幌町で合流する
  することとなった。今回の主軸は礼文島を中心とした道北地域としており、この近辺ではかなり充実した行程となった。
   反面後半の行程はやや急ぎ足となって道東エリアで充分な時間を取ることができなかった。
   では十一日間の旅行記をどうぞ。(^^ゞ

 
 ■ 
8月4日(金)・第一日目  帯広空港〜士幌〜三国峠〜層雲峡〜美瑛〜白金温泉
  ◆ 出発

   羽田発7:40発JAS151便は定刻9:15に雨の帯広空港に到着した。去年に続き今年もとても”暑い”らしいが雨のせいか肌寒い位
  なのはとりあえず嬉しい。 初利用の帯広空港ターミナル前から帯広駅前行きのバスに乗車して、10:00に広い駅前に到着。バス降
  車場前のプレハブのバス案内所で雨宿りしながら、士幌までのバスの時間を確認する。
   乗る予定の十勝バス足寄行きは11:10分。約1時間の余裕があるので駅前散策をしながら、六花亭本店に向う。
  帯広は確か3回目であるが、1回は夜について宿泊しただけ(北海道ホテル)、2回目はただ駅に降りただけなので、町中を歩くのは
  今日が始めてある。傘をさしながら銀行のATMで用足し(また残高が、、、(@_@))をし、ぶらぶらしていると前方右側に目指す六花亭
  本店が見えてきたようだ。
   
 【天気:雨】
 ◆ 帯広から士幌へ
  
 
 なかなか立派な建物に感心しつつ本店に入れば、お土産を求める観光客の姿がちらほら
 している。店奥のケーキ売り場に直行して早速物色を開始。限定品として名高い「さくさくパ
 イ」3個を購入し1個はその場でいただく。美味しかったです、ハイ。
  家への土産を選んで発送したので、この先土産で悩む必要が無いのは嬉しいが、予想以
 の出費にちと後悔しつつ、店内を後にする。駅前から十勝バスに乗り街中を過ぎ十勝川を渡
 ればそこは一面の平原で、広々とした光景を眺めながら約1時間で目的の「士幌24号」とい
 いう「漠とした」バス停でで下車。とっかり君との待ち合わせ場所である道の駅「ピア21しほ
 ろ」
は道の反対側にあった。(それにしても最寄のバス停を尋ねた帯広駅前バス乗場のおば
 さん従業員もバスの運転手も非常に感じが悪かった。もう乗らんぞ、十勝バス!)
  珍しく先着(この仁は常に遅刻する不埒者)していたとっかり君を捜し出し、車中で「さくさく
 パイ」を恵んであげて出発する。道内の道の駅は立派なところだらけだが、良く言えば非常
 に「簡素」、はっきり言えば「寂しい・何も無い」ピア21しほろであった。
  ここからR241、R273糠平国道を経由して糠平湖〜三国峠〜層雲峡を目指す。

 【写真左: 六花亭本店限定「さくさくパイ」・微妙に右寄りなのがリアリティを感じさせる!】
  
   ◆ 三国峠越え
   
   糠平温泉までは何度か来たことがあるがそれ以北は始めて走る道なので期待感が大きかったが、如何せん益々強まる雨で景観は
  今一つである。 それでも旧国鉄士幌線の廃線跡のアーチ橋などを車窓から見つつ、三国峠の手前の十勝三股地区にある喫茶店
  「三股山荘」に立ち寄る。かつて林業で賑わった三股地区も今や住人がここのご主人夫妻だけとのことである。ピザトーストなどを食し
  附近に点在する旧士幌線のアーチ橋の写真入り絵葉書などを買って店を後にする。この石作りのアーチ橋群は歴史的な価値が高い
  ということで保存されることが決まっている。(写真が無いので詳細はこちらへ⇒GO!
   さらに北上して三国峠のワインディングロードに入るが、本来見えるはずのどこまでも樹海が続く壮大な景観は雨と霧で全く見えづ
  ただ淡々とトンネルを越えて進むのみであった。(残念)
  
  ◆ 三股山荘について

  R273の右側に建つログハウスの喫茶
 店。 旧士幌線廃線跡の探索や糠平湖
 周辺の旧鉄道アーチ橋を求めて来訪す
 る旅行者(好事家とも言うか)や近辺の
 秘湯(岩間温泉や糠平湖畔の露天風呂)
 を訪れる温泉好き、ニペソツ山・ウペペサ
 ンケ山に登る登山者に愛好されているお
 店である。 店内には旧十勝三股駅にあっ
 た「駅スタンプ」が保存されていることでも
 知られている。

  【写真右:三股山荘(暗いのが遺憾)】
 
 
  ◆ 層雲峡から白金温泉へ

    三国峠を過ぎ、大雪湖に沿って廻り込んで進み、右から石北峠を下ってきたR39が合流すると、道は層雲峡の景観地帯に入る。
    恥ずかしながら大観光地である層雲峡に来たのは今回が始めてである。正直言って馬鹿にしていたのだが、ここの景観は一見
   の価値があるといわざるを得ない。ただ人が多過ぎるのには閉口するが、、。滝の姿も想像以上で感動してしまった。今回は未見
   だが、大函・小函の奇観や冬の氷瀑祭り(注:翌年3月に体験)などもじっくり見てみたいものである。
    上川から愛別を経て、当麻、東川、東神楽と南下して美瑛から道道966・別称「白樺街道」を進み、今日の目的地・白金温泉に到
   着した。こちらの天気も悪く、あたりは一面の霧模様で十勝岳連峰の山々もその姿を隠している。明日は私だけ早く宿を出るので
   素晴らしい眺めは来年以降に持ち越しである。宿は期待を遥かに下回る内容だったので、早めに就寝し明日に備えることとした。

    【写真下・層雲峡の「銀河の滝」(左)・「流星の滝」(右)】
   
   
   今日のお宿: 白金温泉「ホテルパークヒルズ」

    美瑛方面から「白樺街道」を進んで白金温泉に入るとすぐ目に入る大きなホテル。いろいろなサイトでの評価では悪いところでは
   無いはずであったが、全く期待はずれであった。お風呂はそこそこの大きさだが情緒ゼロに銭湯みたいなもの。(今は本物の銭湯
   のほうが立派であろう) 露天風呂もあるが駐車場の裏のようなところに無理矢理つくったようでこれも評価ゼロ点。夕食のバイキン
   グも典型的な低価格団体パックツアー向きの内容でガッカリ。別に「山海の珍味を心ゆくまで賞味」しようとは思わないが、何も知ら
   ない団体観光客が「カニかまぼこ」を本物のカニと勘違いして大量にお皿に盛っている姿は哀れを催す光景であった。(涙)
    とりあえづお薦めできない宿なので行かないようにご注意願いたい。


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