北海道・旅の記録(2000年)
2000年8月4日(金)〜14日(月)・本年第5回(通算第17回) | |
8月4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、14日 【北の旅行記トップへ】 |
◆ 2000年・第6回”恒例”夏期避暑旅行(十日目) ■ 8月13日(日)・第十日目 ウトロ〜知床五湖〜知床峠〜開陽台〜裏摩周〜神の子池〜屈斜路湖 |
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天気:快晴 残すところあと2日となった。朝食後ホテルの土産物屋横のコーナーから荷物を自宅へ送り身軽になった。このくらい大規模な宿の 場合宅急便専門のコーナーを設置してお客の利便をはかるべきであるが土産物屋のレジと共用のため遅々として受付が進まない。 あまりにも客を無視しているので直ちにフロントに抗議すると奥から慇懃な男性が出てきてとりあえづ処理をすましてもらうが、その 後も延々待たされる荷物送り志願者が続いていた。なんとかせーや、知床第一ホテル!(私はこの手のことにはうるさいのである) |
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◆ 知床定番見物@ 五湖 昨年から始まった夏の多客期における「知床林道交通規制」により、「カムイワッカ湯の 滝」へは知床五湖駐車場からのシャトルバスに乗らないと行くことができないようになった ので恒例の「滝遡上」は断念したが、知床五湖までは行って見る。相変らずの人出に感 心しつつ、遊歩道を一湖、ニ湖まで行く。それ以上は「熊出没」ということで立入規制とな っている。快晴の空に知床連山が美しい。ニ湖の撮影ポイントで順番に写真を撮ったあと 駐車場まで戻る。昨年まで駐車場横に無粋な展望櫓が組まれていて不評であったが、 今年は撤去されていた。そのかわりなのか海方向に木道が新造されており、展望台が 設けられていた。大した風景でも無く「意図」が不明の建造物ではある。 【写真左:「知床五湖」のうちのニ湖 湖面に写る知床連山が美しい】 |
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◆ 知床定番見物A 知床峠 五湖より知床自然センタまで戻り知床横断道路で知床峠経由羅臼側に向かう。ここ には過去何度と無く来ているが今日は最高の晴天である。雲の中に頭を没して夏の間 はなかなかその全貌を現さない「羅臼岳」もハッキリ・クッキリをその姿を見せている。 知床峠は展望台となっており駐車場とWCがあるだけの場所であるが、何故かここに 「物売り」がいるのである。かなりくたびれたトラックの荷台を改造して「トウキビ・烏賊・ ジャガイモ」等を焼いて販売している。本来国立公園についての法律に照らしてみると 完全な違法商行為であるが、過去二十年以上にわたって当局は見てみぬふりをしてき ているのが現状である。毎年同じ顔ぶれの二人組がやっているので完全にそれをなりわ いにしている方なのであろうが、これで良いのだろうか???。(追記:2001年に検挙 されたそうである) 峠から羅臼側に下ると秘境「羅臼湖」へ至るトレッキング道の入口 があるはずだが今回も確認できずに終わった。熊の脅威はあるが「羅臼湖」にはいつか 到達してみたいポイントである。 【写真左: 快晴に映える知床連山の主峰「羅臼岳」 今回はじめて全容を見た】 |
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【写真上:知床峠から遥か「国後島」を望む。想像以上に近く・大きい島である】 |
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◆ お気に入りポイント@ 中標津・開陽台 新しくできた「道の駅羅臼」に立ち寄るが大したものはないのでR335を海沿いに南下。 道沿いには鮭の登る川が続いており1ヶ月後くらいには遡上する勇姿が見られる。 新しく完成した薫別トンネルを通過した地点から内陸側に中標津町方面に向かう。道道 1145号薫別川北線を南下してR244を右折暫くして道道975開陽川北線をひたすら真直 ぐ進む。ゆるやかな丘陵をぬって進む道の周囲は防雪林と牧草地が続きいかにも北海道 という光景である。 近辺には秘湯「川北温泉」「薫別温泉」があるが時間も気になるとこ なので今回もカットする(もっとも10年前の秘湯とも言われるが、、、)。 中標津町内に入り武佐で右折すれば開陽台も近い。現在休業中の「開陽温泉」の看板 を右手にみて坂道を登ったところが左記の写真で登りきった地点は有名な撮影ポイントで ある。開陽台の眺めを堪能し、展望台内の店で軽食をとって次の目的地に向かう。ここは ライダーの聖地というだけあって「ライダー定食」なるものがあった。一度試してみたい。 【写真左:開陽台付近の直線道路「北十九線」 開陽台は反対の方向】 |
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◆ お気に入りポイントA 裏摩周展望台〜神の子池(清里町) 道道150号摩周湖中標津線を清里町方向に向かう。このあたりの道は通称ミルクロード と呼ばれており景観もすばらしいのだが、どの道が「ミルクロード」なのかは諸説あっては っきりしない。養老牛温泉への分岐を右手に見て直進すると道なりに右左とカーブを続け 清里峠への登りに入る。途中牧草地の中に小高い丘があり登れば非常に眺めが良いだ ろうな等と数年間以上思案しているがいつ登れるのだろうか・・・(勝手に「温泉山」と命名 しているのだが)。カラマツ林の中の道を抜け峠道をとても立派なスノーシェルターで抜け ると裏摩周展望台への道が左手に分岐する。そこそこ急な坂道を登るきったところが展望 台となっている。十数台収容可能な駐車場と簡素な売店・WCがあるだけである。 少し坂道を登った展望台から摩周湖の風景を堪能できる。メジャーなほうの展望台にく 比べて開放感は劣るかもしれないが素晴らしい眺めである。主要な観光ルートからは外 れているので現在でもひっそりと落着いた名所である。 【写真左:「裏摩周展望台」から風景 正面右方向が摩周第一・三展望台方面】 |
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分岐点まで戻り清里方面に下る道道1034号中標津斜里線を進みに神の子池 への分岐を示す看板を左折する。小川沿いのダート道(普通車で充分走行可能 であるが雨上がり等にはかなり深い水溜りもできる)を2kmくらい進むとかなり 広い駐車スペースがある。 そこから徒歩で綺麗な渓流にかかる橋を渡れば池 はすぐそこである。池の中央から摩周湖の伏流水が大量に涌き出ており、池の 中心部は素晴らしい透明感の神秘的なブルーである。 しかしながら近年藻等の水生植物の勢力が年々増しており初めて来た時と比 べて明かに透明度が劣化している。また水面の表面積が狭くなっているのは残 念だが池から流れ出ている清流の水の冷たさ・清冽さは以前と変わり無い。 【写真左:清里町内「神の子池」】 |
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これから屈斜路湖畔まで移動するのであるが、途中弟子屈と清里町の分水嶺の山に邪魔されて直線的に向かう道が無い。札弦 付近まで北上し、道道の裏道をつかってJR釧網本線を渡りあらためて弟子屈方面に向けて南下する。野上峠を越えれば湖畔は近い 湖畔を周回する道道からR243に入り西岸を進めば今回の旅の最後の宿「屈斜路プリンスホテル」に到着である。 新築の綺麗な部屋の入ると素晴らしい眺望で窓からの眺めが一枚の絵のようである。1階のレストランでバイキング形式の夕食を 食べればなにもすることがないので近くの三香温泉に浸かりにいく。以前このホテルに温泉が無い時はホテルのバスが三香温泉まで 送迎していた記憶がある。車で10位の和琴半島の付け根あたりまでいくと闇の中に三香温泉がうかびあがる。ここは脱サラのご主人 が新しく開いた簡素な宿であるが大きな露天風呂と食事が評判の宿である。入湯料500円也を払って入ると簡素な脱衣場の向こう に真っ暗な露天風呂が広がっているらしい。目が慣れてくると数人以上の先客がいる。これが近所の工事現場の方々らしく騒がしく ていけない。端っこのほうで小さくなって浸かり早々に撤退した。いいお湯であるが次回は泊まりでじっくり入りたいものである。 湯上りに受付で「北海道いい旅研究室第2号」を発見し購入する。 ホテルに戻りあまり満足できない温泉に再度つかり部屋にもどればそのままおやすみなさいであった。 |
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今日のお宿: 屈斜路プリンスホテル(東館)/西武系 屈斜路湖周辺は川湯温泉を中心に湖東岸に宿泊施設が集中しているなか湖西岸にある宿は少ない。和琴半島を中心とした 地域に小規模の旅館、民宿、ユース、とほ系の宿、RH(ライダーハウス)が点在しているが屈斜路プリンスホテルは湖岸を美幌峠 方向に進んだところにある。以前は春〜秋の限定営業であったが新館「東館」オープンを機に通年営業となった。 この宿で特筆すべきは高い階の部屋からの眺望である。部屋の一枚窓からは屈斜路湖から背景の山々まで大パノラマが素晴ら し規模で展開し正に「一見の価値」のある眺めである。施設的にも充実しているがやや中途半端か?という感じもする。食事は大き なレストランでのバイキング形式で種類・量とも充分だが「質」的にはやや不満である。これといって「目玉」が無いせいか「高級ファ ミレス」の域を出ていないというのが正直な感想である。温泉大浴場もあるがホテルの規模の割りに狭く、且つ露天風呂に全く眺望 がないので趣ゼロである。コンビニ等の施設も充実している(宿泊者以外のお客も結構多い)点は使い勝手のよい宿である。 特に食事にうるさくない向きには推奨できるお宿であるが、「西館」は泊まらないほうが無難である。古くて狭い上に全く眺望が無い (木立に遮られる)のでお薦めできない。過去1回泊まって非常にガッカリした記憶がある。 |
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【写真左:屈斜路プリンスホテル・東館、西館】 写真中央の高い建物が2000年6月竣工の東館。右手の 2階建が西館。手前に広がる芝生の左手が屈斜路湖畔。 |
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