北海道・旅の記録(2000年)

2000年8月4日(金)〜14日(月)・本年第5回(通算第17回)
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◆ 2000年・第6回”恒例”夏期避暑旅行(三日目)
 
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8月6日(日)・第三日目  枝幸〜稚内〜礼文島(香深〜桃岩展望台〜元地〜船泊)
  天気:だいたい晴

   今日は稚内港10:50発のフェリーに乗船の予定であるが、混雑具合が読めないので8:00前に枝幸を出発することとなった。
  利尻・礼文に向う東日本フェリーは朝の1便が最も混雑するのだが、船に弱い(自分も強くないが)とっかり君が断固1等船室でゆっく
  り横になって行くことを主張しているので早めにフェリー乗場に行って1等切符を確保する必要もあったのである。(1等切符は事前予
  約ができないのでハイシーズンは団体ツアーの添乗員の間で争奪戦が展開されるというお話もある)稚内までは約2時間と踏んでい
  たが途中浜頓別の隠れた名所「クローバーの丘」に寄道したり、また稚内市内手前から異常に交通量が増えてきたためとっかり君
  相当焦りはじめやや運転が乱暴なったが無事フェリーターミナル前に到着(10:20頃)、とっかり君がレンタカーを返却しに行っている
  うちに特に問題も無く1等座敷の切符(座敷と椅子席があり通常椅子席のほうが人気がある)を入手することができた。^_^;
   天気も良く、海も凪いでいるようなので平穏な航海になりそうでホッとする。
  ◆ 礼文上陸
 
 
 乗船してみるとこれが拍子抜けするくらいの空き具合で、1等座敷には我々2名だけで
 あり、盛んに乗務員が1等への切符の変更を呼びかけている姿が虚しい、、。
  この1等なるものだが、畳敷きの部屋に1人1畳強くらいのスペースで枕と毛布が備えて
 あり、とりあえづゆっくり横になることはできるが人が多いと嫌だなあといった感じである。
 とっかり君は出港する前から既に寝る態勢で礼文到着まで微動だにしない決意である。
  自分は甲板に出て出港の様子を眺めていたが、この瞬間の気分は旅の醍醐味であると
 改めて感じたのであった。約2時間の航海で12:45礼文島香深港に到着、島の天候も
 まずまずのようである。

  【写真左:船上(クイーン宗谷)より稚内方面を望む】


※だいたい赤線部を徒歩往復
  ◆ 桃岩展望台コースへ
 
 
 礼文島へは3度目の上陸である。フェリーターミナルではいつもの出迎え・見送りの光景
 が展開されている。(某ユースや某民宿などの派手な送迎スタイルが目立つ)我々は早速
 レンタカー屋に行き車を借り、まずは昼食を摂るため元地海岸に向った。香深の街中を抜け
 坂道を登り桃岩トンネルを抜け島の西海岸側にでると絶景が開け、桃岩と言われる大きな
 岩山の足元の道をカーブを描きながら下っていけば元地の集落である。
  ここにあるお店で今年第1回目の「ウニ丼(ミニ)千円也」を食して、礼文島到着を胃袋で
 再確認するのであった。すでに満足しきった様子のとっかり君を急き立て、今来た道を途中
 まで戻って桃岩展望台に向かう。狭い駐車場に車を押込んで展望台への坂道を登る。
  約10分ほどの登りで展望台に到着、眼下に先ほど下った道と青い海、右手に桃岩を望
 む絶景を堪能していると、とっかり君は既に体力を消耗し切ったような顔をしているが元地
 灯台までの散策路を歩くことにする。とっかり君には無理はしないように言ったが、好天に
 恵まれた絶景のつられてか、わたしの2〜30m後方をのんびり着いて来ているようだ。
  結構急なアップダウンの道なので多少心配していると灯台に着いた時点では既に半死
 半生の様子である。とは言っても駐車場まで戻らねばならず今度はとっかり君を先頭に立
 て進む。かなりきつい日差しで大汗をかいたとっかり君を脅しすかしして展望台まで戻り、
 水分を求めて香深の町まで急いで戻る。とっかり君はウーロン茶350mlボトル2本を一気
 に飲み干し生き返ったようである。
  桃岩コースは高山植物の最盛期には
 道の両側に色とりどりの花が咲き乱れ
 正に「花の浮島・礼文島」に相応しい名所
 であるがさすがに今の時期は花の姿は数
 えるほどしかないが海の青、海の向こうに
 そびえる利尻の姿は絵に書いたような絶
 景である。

  【桃岩展望台コースからの眺め
  @写真左:元地海岸方面を見る】
  A写真右:利尻島方面を見る(雲がか
                かって見えず)】
   ◆ 船泊へ
 
   香深から東海岸沿いの道(礼文には東側にしか車道な無いが)を島の北部・船泊地区に向かう。約30分ほどで到着して宿に入る。
  昨年も同時期に1泊したプチホテル・コリンシアンでの連泊である。宿の詳細は下記を参照していただきたいが、設備・食事とも礼
  文で最高の宿であろう(ついでに値段も)。特に食事と、綺麗なお風呂があるのが気に入って今年も宿泊を決めたのである。
   今日はテレビ東京の旅番組の取材に来ている元巨人の角氏一家もこの宿に泊まるとのことで、ミーハー的期待感も高まるところであ
  る。 桃岩展望台でロケの模様を発見していたのでもしやとは思っていたのだが、、、、どうなることやら。
   宿の玄関を入るとちょうど到着の場面の撮影をしており、それが済んだ後昨年泊まったのと同じ部屋に案内された。まずは風呂で汗
  を流し夕食まで休息タイムとした。(昨年よりかなりましだが、冷房が無いので暑い。礼文でも暑いのか、、、、)
 

【サラダ、生ウニ、めばる煮付、タラバなど】
 ◆ 夕食(1)
 
  待望の夕食は1階のダイニングに宿泊客が全員集合して頂戴する。
  我々は窓際、テレ東の撮影隊は中央の大きなテーブルを座を占めている。
  メニューはウニを中心しとした海鮮中心のメニューで、特に新鮮そのもの
  の「生エゾバフンウニ」のオレンジ色が感動的ですらある。
 
  【本日のメニュー】
  ・生ウニ(最後にウニ丼に化けた、、)
  ・シーフードサラダ(蛸、帆立、ぼたん海老)
  ・ホヤの酢の物(ホヤ嫌いの自分でもOK)
  ・鰍のとも和え
  ・じゃがバター
  ・蛸の天ぷら
  ・焼きタラバ(テーブル毎に七輪で焼いて食べる)
  ・めばるの煮付(これが非常に美味しい)
  ・御飯、御吸い物、香の物
  ・デザート(アイスクリーム、日本茶)
  アルコール類の種類も充実しているので左党の方にも喜ばれると思う。
  また海鮮主体の食事なのでお子様には向かないかもしれない。
  宿の裏手は海岸に続く公園になっており
 とても開放的な空間となっている。
  食後にそこで撮影があるので宿泊客も
 も協力してくださいとのことで、ゾロゾロと
 海岸まで移動した。結局、綺麗な星空を
 眺めながらの撮影見物と記念撮影大会に
 終始し、わたしも1枚角氏と並んで撮って
 もらってしまった。(非公開) ^_^;
  
  【写真左:角氏一家】

  【写真右:ホテルのオーナー夫人と愛犬】
   ◆ 夕食(2)

    食事の間には、オーナー夫人(上記写真)が各テーブルに挨拶に回って翌日の予定を聞いたり、アドバイスをしてくれたりする。
    この日は夕方から雲がでて駄目であったが、綺麗な夕陽が見える日は食事を中断してお客全員で海岸に出て、夕陽見物をするの
   が恒例とのことである。 毎日オーナーが夕陽の見え具合を監視しているので、ゆっくり食事をしてくださいと言われてしまった。
    昨年は無かったのだが、宿のスタッフから歌のプレゼントがあるとのことで、デザート等食しながら拝聴した。女性スタッフ数名での
   歌の披露である。 曲は礼文では知られている「忘れないでおくれ」という歌で、某ユースでも歌われるメジャーな曲だそうである。

     忘れないで 忘れないで この島のことを
     めぐり逢えた旅人達の子供のような目を
     野山を飾る花よりも美しいものがある
     それは花に囲まれた飾らない君の笑顔
     忘れないで 忘れないで 忘れないでおくれ
     (2、3番略)                        /作詞・作曲 柳井達生

    食後はすることもないので風呂に入って早めに就寝し明日に備えた。
    気がかりなのは、携帯電話の電池がついにいかれたことである。AC電源に直接つなげてなんとか使用可能だがこれでは固定電話
    ではないか、、、。どうしよう。(-_-;)
       
   
   今日のお宿: プチホテル・コリンシアン(1) 情報はこちらへ⇒GO!

    フェリーターミナルから島の北部へ車で30分の船泊地区にある宿。船泊はスコトン岬と金田ノ岬に挟まれた湾の奥にある漁港で
   一つの市街を形成している。その町なかから若干離れた公道沿いに宿はある。なかなか立派な外観で他の礼文島の宿とは一線を
   画す宿と言ってよいだろう。本館と別棟の大浴場、別館客室棟から成り、別館は離れ風で広めの部屋になっているようだ。
    オーナーは東京の方、オーナー夫人が地元出身の方で、スタッフの大半が東京・関東から宿のオープン期間だけ働きにくる若い方
   とのことである。設備、食事とも申し分ないが、客室の内装・調度類は女性客を意識した意匠になっている関係で、男だけで泊まった
   我々にとっては、ちとこっぱずかしい気がしないでもなかった。(ルームキーにテディーベアの人形が付いているのはどうも、、、)


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