北海道・旅の記録(2001年)

2001年8月4日(土)〜13日(月)・本年第5回(通算第24回)
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■ 8月7日(火)・第四日目  白金温泉〜美瑛〜岩尾内湖〜西興部〜興部
 天気:朝方曇後日中概ね晴れ。
 
 出発前、宿の裏の美瑛川に架かる橋の上から「白髭の滝」を見る。渓谷の岩肌から流れ落ちる滝の姿はまた一興である。温泉の硫黄成
分でブルーに染まった美瑛川の流れも美しい。 この3日間道央を巡って来たが、今日午後からはオホーツクに向かい海の味覚を楽しむつ
もりである。まずは昨日行けなかった「望岳台」で十勝岳の勇姿を眺めることとする。



 ◆ 白金〜上富良野

 
宿を出ていったん美瑛とは反対方向に登っていき「望岳台」に立ち寄る。ここは道内屈指
の展望ポイントで前面に十勝岳、背後の上富良野の町が遠望される素晴らしい立地である。
 はじめ雲に覆われていた山も15分ほどで綺麗に晴れ渡り、はじめて真近で十勝岳を目に
することができた。   その後白金模範農場周辺の北海道らしい雄大な風景を堪能し通称
「白樺街道」を美瑛に向け直進し、途中道道824号美沢美馬牛線へ左折しいったん、深山峠
附近に向かう。 写真家高橋真澄氏主宰のノースランドギャラリーに立ち寄って、氏の著書
「富良野・美瑛 丘をめぐる旅」(北海道新聞社刊)
を購入しサインを頂戴する。すばらしい写
真と撮影ポイントの紹介が格好の富良野・美瑛ガイドをなっている好著であるのでご関心の
あるむきには購入をお薦めする。



 ◆ 美瑛めぐり

 美瑛に戻り、今年できた四季彩の丘で「赤麦」の畑を見ようとしたが数日前に刈り取ったと
のことでがっくり。ここは近所のペンション系列の観光用農園で、沢山の観光客が来ており、
なかでも台湾の団体さん御一行が賑やかであった。ここで優れものの美瑛観光マップを入手する。50円也だが良く出来ており感心する。
 パノラマロードを気の向くままに走りつつ、北西の丘展望台まで来たとこでそろそろタイム
アップ。さらに北に向けて走ることとする。

   【写真左上:「四季彩の丘」の花畑、左下:「哲学の木」】
 
 ◆ オホーツクに進路をとれ!

  我々の場合、その強行スケジュール故か富良野・美瑛方面とオホーツク海方面の間を行き来することが多いのだが、旭川近辺の渋
 滞を回避するため、旭川空港附近から東神楽町〜東川町〜当麻町(余談:会社で隣りの担当にここ出身の方がいる)を道道で抜け、愛
 別で石狩川とR39を越えるルートを良く使っている。今回も同様のルートから道道101号線下川愛別線、道道61号というほとんど車のい
 ない道を疾走して岩尾内湖・滝上町に至り、札久留峠を越え、西興部村「秘境・氷のトンネル」に寄ることとする。
 
 
 ◆ 氷のトンネル
 
 オホーツク海は網走、紋別等を除けば観光地としては知られていない地域である。しかし紋
別以北から稚内にかけてのオホーツク海沿岸は広々とした景観が素晴らしい最も北海道的な
地域の一つであって、私は非常に気にいっている。
 今日は興部町に宿泊するが、その隣り・内陸側の西興部村にも少なからず見所があるが、
その中でも「氷のトンネル」が知られている。 これは谷間に積もった雪が下を流れる川によって徐々に内側から溶かされてトンネル状の空洞が形成されたものである。
 道道137号から舗装された林道を約7kmほど進みキャンプ場の先で車と止めて、熊の出そう
な渓流沿いの道を行くと氷のトンネルに到着する。先客としてライダー2〜3名と家族連1組が
おり、なかなか賑わっている。あたりには雪の冷気が霞状にただよっており、えもいわれぬ涼
しさが感じられる。内部は人が充分立って歩ける高さがあるが足元は川の流れであるので、
傘と長靴の準備がないと入れないが、いつ崩壊してもおかしくないため、入り口から眺めるだ
けに留めたほうが無難であろう。実際この数日後崩れて怪我人も出たようである。 来年以降
が心配である。

   【写真は、正面から見た氷のトンネル。上部には木の葉等が堆積している】

 
◆ 興部に到着

 今日の宿には温泉が無いため、運転者氏の主張を容れて、西興部村営の宿泊・入浴・宴会
等の複合施設「林夢(りむ)」の大浴場に立ち寄る。ここは天然温泉でないが十分に入浴を楽
しむことができる。ここも非常に立派な施設で周囲は山また山の小さな村の風情と妙な調和を
みせているところが愉快である。(噂では関連施設も含め20億円かかったそうであるが、一納
税者の立場から考えると複雑な心境にならないこともない)
 ここから30分ほどでオホーツク海が見えてきて、興部町に到着した。

  【写真左は、興部のとある風景・オホーツ海と牧草地(2001年8月9日撮影】

 今日のお宿でのお楽しみは夕食である。過去2回堪能したオホーツクの味覚を今年も味わう
ことができた。水っぽさや生臭さが皆無の毛蟹・新鮮そのものの甘いタラバの刺身・刺身でも
焼いても美味しいホッキ・生バフンウニ・酢のもの・珍味・握り鮨・貝の潮汁等。
 美味しゅうございました。(^○^)

  【写真下が、その料理の一部。毛蟹、タラバ刺身、ホッキ等の刺身】  

 
 
 本日の宿泊先:ペンション鈴木屋(興部町)
 
 コメント:昨年の3月、当時興部で仕事をされていた知人プラス数名で宿泊した際その食事の質に感激した、私絶対推奨◎のグルメ宿。
      昨年の夏には道内で知らない者の無いSTV「どさんこワイド」でも紹介されブレークしてしまい、ちと残念に思う今日この頃。
      お料理に派手さは無いが、実家がお寿司屋さんというオーナーが吟味した旬の素材が最高に美味である。この宿泊料金は絶対
      お値打ち。今回は、1泊2食の基本12000円コースに+2000で料理をアップしてもらい大満足であった。
      
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