北海道・旅の記録(2001年)

2001年8月4日(土)〜13日(月)・本年第5回(通算第24回)
 8月4日、5日、6日7日8日9日10日11日12日13日、【北の旅行記トップへ】

■ 8月5日(日)・第二日目  富良野近辺〜帯広〜浦河
 天気:朝のうち曇り(若干霧)後概ね晴れ。十勝地方はずっと曇り。
 

 7時前に起床して、窓の外を見ると「なにも見えない」。運転者氏は「どうせ東側(眺望の良いほうの部屋)でないから関係無い!」と憮然
とした表情で言い放ち、「宿・手配師」たる私を非難するのであったがこれを簡単に受け流して朝食を摂りにいく。去年パン工房での朝食に
は満足できなかったので、バイキング会場で済ませる。運転者氏は朝から良く食べているが、本日の昼食を多少意識はしているようだ。
 9時前にチェックアウトして、午前中は富良野近辺を見学し、昼前頃から帯広に向かう予定である。
 ◆ 富良野周辺

 
まず以前から気になっていた中富良野・奈江の「富良野風景画館」を訪問。 こちらは画家
奥田修一氏のアトリエ(旧奈江小学校校舎)を個人美術館として公開したものである。
 谷合の一角に緑に囲まれて立つ昔ながらの建物が良い雰囲気である。下駄箱に靴を入れ
て入館するとスライドによる紹介があり、その後展示室で絵を鑑賞した。
 絵には門外漢の私であるが、飾るところがあれば是非買いたいと思わせる作品もあって、
自然をモチーフにした奥田氏の絵を堪能させていただいた。 帰り際、アトリエの周囲を散策
する奥田氏のお姿を目にすることができた。
 奈江から、上富良野八景の「千望峠」「パノラマロード」を巡ってファーム富田で休息、遅咲
きのラベンダーを見たさに「羊ケ丘」に行くが、予想通り盛りを過ぎていた。(+_+)
 十勝岳連峰に続く「パノラマロード」は実に気持ちの良い眺めです。

 【写真:左上「風景画館入口」・下左から「パノラマロード」「ファーム富田」「羊ケ丘」】
 ◆ 帯広へ

 羊ケ丘を後にして帯広に向かう。 ベベルイ零号線〜布礼別〜麓郷を経由して裏道を抜け、
西達布でR38号に合流、途中道の駅「南富良野」で一服後、狩勝峠を越えて一気に帯広市
内へ進む。今回の旅には帯広「ぱんちょう」の豚丼を食すという大命題があり、日程の都合上
是が非でも今日食べなくてはならないのである。  過去3回程帯広に足跡をしるしているが、未だにこの超メジャーな帯広名物にお目にかかっていないのは遺憾である。※(帯広の「豚
丼」店については、ここが参考になります。⇒GO!
 非常に立派に整備された帯広駅前の地下駐車場にレンタカーを止めて、目指す「ぱんちょう」
に到着してみると、案の定「約20名の行列」である。ほとんどが観光客、ライダーといった地元
外勢力である。待つこと約30分で店内に入り、着席・注文。 しばし待って念願のご対面!。
 想像されるようなしつこさは無く繊細な味で美味しく、一気に食べてしまった。運転者氏とも
ども満足感を胸にして、いまだに(15時前頃)長い行列の続く店を出る。
 次に勢いで「六花亭本店」に立ち寄り、自宅用に土産を送り、売切れ寸前の「サクサクパイ」
を味わったのだが、運転者氏はさらに「プリン」「チョコレートケーキ」をこそこそと食べていた。

 【写真は、「ぱんちょう」の豚丼(梅)】
 ◆ 浦河へ

 この時点でだいぶ時間が押しており、予定では清流札内川やぴょうたんの滝で遊びつつ南
下するつもりであったが先を急ぐこととなった。(今回の行程で一番飛ばしたのではないか)
 札内川を挟んでR236と平行する道道〜道道111〜道道55で大樹町に至り、R236に乗って
豊似町、R336で広尾を高速で通過する。広尾を過ぎるとえりもを経由して、十勝と日高を結ぶ
通称「黄金道路」に入る。 厳しい地形の海岸沿いの道は波をかぶり、トンネル(というより海
際の覆道といった感じ)内にも海側の開口部から波しぶきが吹きこむ荒荒しい道であった。
 既に暗くなりつつあるので岬はカットし様似町に入る。今日5日は「アポイの火祭り」という大
きなお祭りがあるらしく市街の道はノロノロ運転である。 苛立った運転者氏は非常に立派で
お城のような様似町役場を「税金の無駄遣いだ!(彼は職業柄こういうことに造詣が深い)」と
罵倒しながら運転し、ひとしきり道内の異常に立派な公共施設等について話しているうちに
浦河町の宿泊先に到着した。

 【写真は、「黄金道路」の風景・道路沿いに波しぶきが上がっている】
   

 写真は今日の宿泊先「AERU」の正面。この円筒形の建物は本館というべき部分で、フロン
 ト・レストラン・売店・ラウンジ・あえるの湯(3階)があり、客室棟は本館から左右に長くのび 
 ています。客室に向かう途中には段差もあるので遠い部屋に当たるとちょっと大変かもしれ 
 ません。客室自体からの眺望はさほど望めません。乗馬の体験コースは結構良いお値段で
 す。ここには有馬記念優勝馬「ダイユウサク」が余生を送っております。(確か大穴万馬券だ
 った記憶が、、、。惨敗した馬券を買っていた私はこの結果を「金沢兼六園」において短波ラ
 ジオ放送で聞き大衝撃を受けたという生々しい体験が思い出される「お馬さん」である。^_^;)
 
 本日の宿泊先:浦河「優駿ビレッジAERU(あえる)」
 
 コメント:乗馬体験を中心とした馬とのふれあいが楽しめる公共の宿である。昨年からは天然温泉「あえるの湯」も登場して日帰り入浴客
      でも賑わっている穴場的な宿。 夕食は洋食系のバイキングで品数は驚く程ではないものの、丁寧な調理で好感のもてる内容。
      広大な敷地、緑深い周囲の環境も申し分なくお値打ちな宿であると思う。部屋はわりと広めのツインタイプの洋室が中心。
      因みに今回は1泊2食付・10700円也で宿泊。
HOME   北の旅行記トップへ  8月4日へ  8月6日へ