北海道・旅の記録(2002年)

2002年8月2日(金)〜10日(土)・本年第3回(通算第28回)
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  ■ 第九日目/8月10日(土 富良野〜麓郷〜八幡丘〜上富良野〜吹上温泉・白銀荘〜桂沢湖〜三笠〜新千歳空港
  天気:曇り一時雨、曇り

  今夏、最終日

   最終日も曇天。窓から見えるホテル裏側の景色は一面の霧。雲が一面に低く垂れ込めており肌寒い。バイキング形式の朝食を簡単
  に済ませた後、「プリンス・パン工房」で土産用に「アンパン」を購入。家人の強い要望であり確かに美味い。大きめながら餡の風味も
  良く且つ量も適量で1個100円の安さ。先月にも買って帰ったのだが、これが土産で一番喜ばれるのもどうかとも思う・・・。
   しかし富良野に来ると天候に恵まれないことが続いている。先月の「ラベンダーを見る旅」の時は「台風」であった。「快晴の青空に
  十勝連山」といった光景はいったいいつ見ることができるのか?。今回で通算14回目の訪問であるが晴れたのはいったい何日か?。
  
  
  チェックアウト後、玄関横の寒暖計を見ると16.5℃。思わず証拠として撮影。
 体感的にはもっと寒く感じるのは気のせいであろうか・・・。この玄関脇には気温
 天候予測や周辺の交通状況、日出日没の時刻などが書かれたボードがあるの
 だが結構役に立っていると思う。
  
  今年も寝ただけの新プリンスを後にする。今日は富良野近辺をコマゴマと周遊
 してから新千歳空港に向かうつもりである。手始めにホテルから下って合流する
 北の峰・山部線を挟んで反対側の朝日ヶ丘公園に立ち寄ってみる。ここは富良
 野の花見の名所として知られているほか、小高い山の上まで登れば「空知川」
 越しに富良野市内が一望できるポイントである。が、この時期は木々が邪魔をし
 て見通しがきかないので、公園内を1週して市内に向かう。

  【 写真左:新富良野プリンスホテル玄関の温度計 】
          
  ◆ 麓郷方面

   市内からR38を下り山部から道道544麓郷山部停車場線(通称麓郷街道)
  東進、「北の国から」の舞台麓郷市街に入る。9月放送の「北の国から2002・
  遺言」で最終回となるドラマの歴代撮影地が点在する名所である。
   とりあえづ自宅用土産第二弾として「メロン」を購入する。お店はここ麓郷にあ
  ってとてもリーズナブルな値段で上物が買えると評判の「藤林商店」。山部方
  向から見て交差点の手前右側、スーパーAコープの隣りである。大玉2個+送
  料・税込で4,154円也というのは確かに安い。ついでに買ったサクランボ1パッ
  クは150円也であった。E氏もこれ幸いと自宅用・会社用に大量購入していた。
   「北の国から」の新ロケ地「拾って来た家」の見学を失念したまま、次の目的
  地に向かって麓郷交差点を左折、八幡丘方面に進む。
   
     【写真右:藤林商店外観

   
   ◆ 新展望台
  
  早速降りだした雨の中、布礼別市街から八幡丘の丘陵地帯を抜けて富良野
 市方向に西進。この丘陵地帯の南側に今年新しくゴルフコースがオープンした
 ためであろうか、この道道253号東山富良野停車場線が道道298号に向けて急
 な下り坂となっている部分(かつては砂塵立ち昇るダート道)も綺麗に舗装工事
 が完成していた。「北の国から」で「レイちゃん(現真珠夫人)コーナー」と呼ばれ
 又、「草太」が事故死した歴史的なロケ現場の跡も今は昔である。
  その道路の途中に「立派な展望台が出来た」との情報を入手しため今回の立
 ち寄りとなった。展望台といっても特に「台」的な構造物は無く、八幡丘方面から
 下って来た道の前方に視界が開け、道なりに右に曲がり始めた地点の左側が
 かなり広い駐車スペースとなっており、洗面所のログ風建物があるという簡素な
 たたずまいである。
 
 【写真左:道道253号・東山富良野停車場線から富良野市方向を見る)】

  ここからの眺めはまた格別のはずであるが、如何せんこの天候では今1歩か
 なあ〜っ、といったところであった。(下の写真を参照)

 
   


【展望台から曇天の富良野市方向を見る(画像処理が稚拙な点は平にご容赦を)

          
  ◆ ラベンダー羊ケ丘

   展望台から今来た道を八幡丘方向に戻り布礼別市街を抜け、ベベルイ零号
  経由で上富良野方面に北上する。このルートはR38号や他の抜道(東九線
  ・斜線道路=道道298号上富良野旭中富良野線等)より東寄りの道で渋滞は
  おろか、他の車も見かけない軽快な道である。一部ダートが残るが整備された
  路面のため全く問題無く通行可能である。上富良野への途中、中富良野町内
  の隠れたラベンダーポイントである「ラベンダー羊ケ丘」に立ちよる。 これは今
  回の旅の6日目(8月7日)に標茶の多和平で「の撮影が出来なかった」こと
  に不平を言いつづけるE氏への温情からの立ちよりである。
   名前通りの「」はふんだんに飼育されており、E氏はさかんに撮影を行って
  いた。ラベンダーシーズン以外にはなかなか立ち寄る機会の無い場所ではあ
  る(と言っても2回目だが・・・)。
   こちらの経営者の方の親戚筋らしい、かわいい兄妹が動物の世話をしながら
  そこら中を走り回っている元気な姿がなかなか微笑ましい情景であった。

   【写真右「ラベンダー羊ケ丘」の元気な兄妹

 ◆ ジェットコースターの道

  「羊ケ丘」から上富良野市街方面に下って、斜線道路〜パノラマロード江花〜
 江花〜江幌貯水池を経由して、上富良野・美瑛の境界方面に北上する。
  景観ポイントとして名高い農免西十一号線・通称「ジェットコースターの道」の
 南側起点附近に到着。ここまでの道筋はどうもハッキリしないのだがR237西側
 「フラワーランドかみふらの」のさらに西側を抜けてきたようだ。この道への案内
 は多くの場合、美瑛町内・美馬牛駅附近を起点に説明されるため美瑛にあると
 誤解されがちであるが上富良野町内のポイントであるので注意を要する。
  「ジェットコースター」の名前のとおり丘陵地帯のアップダウンを繰り返す  
 素晴らしい直線道路である。左の写真は上富良野側からの眺めであるが情報
 によると美馬牛側からの眺めのほうが優っているという声が多く、次回再挑戦
 を期しているところである。

 【写真左:「ジェットコースターの道」(上富良野方向から)

  ◆ 吹上温泉・白銀荘

    最後に一湯ということで十勝岳の吹上温泉に向かう。無料の「吹上温泉露天風呂」は夏のハイシーズンはおろか冬季も人影の絶える
   ことのない大メジャー秘湯(言語的に矛盾しているが)となっているため今回もパスし、私にとっては2年ぶり2回目となる「白銀荘」に入
   湯とすることとした。内湯・大きな露天ともかなりのお客で賑わっている。新しく綺麗な設備であるが、露天風呂にやや清潔感に欠け
   る部分が見られるのは遺憾である。地元民・旅行者等の利用で賑わっているのは喜ばしいことであるが、もう一つ管理を徹底してもら
   いたいところである。詳細は→こちらへ

  ◆ 千歳空港へ

    思いのほか長湯して「マッタリ」状態となってしまい、多少焦って白銀荘を出発する。空港まで下道オンリーでは時間的に危ない気が
   するため三笠ICから高速利用とする。
    富良野市街まで戻り、R38〜道道135号美唄富良野線〜富芦トンネル〜R452〜桂沢湖〜道道16号道道85号で三笠を目差すの
   だが全線に交通量が非常に多く焦ってくる。観光バス、トラックなどの大型車両も多くなかなか進まない。やっと三笠ICが目の前という
   地点では道警が大々的に交通取締を実施しており、IC方面に飛ばしていった先行車が「捕縛」されていた。E氏は危うく減速して難を
   逃れることができた。といってもレンタカー返却・空港ターミナルへの移動・チェックイン手続きの時間を考えると余裕は無く、網走管内
   「根北峠」で捕まり「一発免停」となった恐怖の体験に遭遇して以来道内安全運転宣言をしているE氏であるが、ここは腹を括って飛ば
   していただく。元来スピード狂でテクニックもある人なのでこの高速走行でかなり時間をかせぎなんとかリミットぎりぎりの1730頃に
   新千歳空港からやや離れた「N産レンタカー」事務所に到着することができた。
    途中に起きた「カーナビ故障・取り替え」のおかげで、返却時のガソリン補給はサービスということになったのは幸運であった。
    チェックイン後、急いで最後のお土産売店を物色を行い会社用の土産等を調達、E氏と経費清算を慌しく行ってお別れし、それぞれ
   機上の人となった。
   
 


【上図:今回の全行程 (::宿泊地)】

随分と移動ばかりしていたような・・・・・・^_^;

  ◆ 終わりに

    天候に恵まれない夏であった。「北海道には梅雨が無い」というのはもはや神話の領域に入っているという事実が影響しているよう
   に思われる。しかしこの時期以外長期の休暇は取得できない・・・。2003年夏はどうなるのであろうか。
    2003年の課題
    ・「正しい温泉・1日1湯以上」
    ・「歴史的遺跡」の探訪
    ・「十勝」地方をより深く探訪
    ・根室で「秋刀魚」
    ・できれば「離島」へ・・・。
    とにかく、ここまで駄文をお読みいただいたご訪問者の皆様に深く感謝いたします。ではまた次の旅行記で。
   
 
                                                                    FINE
 
 
   本日の宿泊先: 自宅

   本日のお献立  省略
    

   本日の走行距離: 296km(延べ3096km)
                                                                         最終更新2003.3.21
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