北海道・旅の記録(2002年)

2002年8月2日(金)〜10日(土)・本年第3回(通算第28回)
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  ■ 第三日目/8月4日(日  岩内〜ニセコパノラマライン〜倶知安〜朝里〜美唄〜浜益〜増毛〜初山別
  天気:概ね晴れ、ニセコ濃霧。

  ◆朝の徒然

   床後、温泉に入ってのんびり。どうも社員旅行っぽい比較的年齢の若い集団といっしょになることが多くて非常に煩い。朝食会場
  でもなかなかに元気であったが多少は周囲に気を使って欲しいものである。また露天風呂に缶ビールを持ちこむのも止めてもらいたい。
  ここは「そういう種類」の安宿ではないのだから。毎回思うのだが、今三歩くらい工夫というか努力が望まれる朝食の大半を残し、
  セルフのコーヒーをすすっていると、E氏は私に分のおかずも消化しつつ2杯の大飯をくらっているのであった。
   8時過ぎ、チェックアウトして宿を出ようとすると入口に「歓迎 〇〇県 E氏様」という看板を発見!。内地の客は我々だけかあ。。
   今日は、昼食の店を予約しており、目的地までの移動距離も長いので先を急ぐとする。。。急げるのか・・・・??
  
    
  ◆ニセコパノラマライン
   
  内からニセコに抜ける高原道路であるパノラマラインを始めて走る。岩内側
 は晴天で素晴らしい景色なのだが、前方ニセコ方面は厚い雲に覆われている。
  雲というか濃霧の中に突入すると視界も極端に悪くなりまた非常に肌寒く、
 これでは折角の風景も次回以降にお預けとなる。とりあえづ五色温泉方面
 向かっているが時間もないので入湯する予定は無かったのだが、E氏が強硬に
 立寄り入湯を主張するので滞在15分以内」ということで許可する。あたり一
 面の濃霧且つ時間もまだ早い(9時00分)がお客さんに切れ目はない。なんと
 か駐車して湯に入る。(詳細は⇒こちらへ)短時間であったがとても体に効く
 温泉という印象であった。
  五色温泉から濃霧の中道幅の狭い羊腸道を倶知安方面に下っていくと霧も
 徐々に薄くなり、雲で半分隠れた羊蹄山が見える。今だかつて綺麗に羊蹄山
 を見たことが無いが今回もまた空振りに終わったようである。倶知安で下界に
 降り立てば日差しも戻って暑くなり車の冷房を入れたのであった。

  ◆倶知安〜朝里IC

  樽道に向かって道を急ぐ。R5経由では時間がかかると読んで仁木町大江
 から道道1022号に右折し赤井川方面に入り、R393で毛無山を経由し朝里IC
 に向かう。沿線には赤井川温泉、キロロリゾート等の施設もあり道沿いには、
 アイスや乳製品の店舗を多くみかけるが交通量も少なく順調にながれる。途中
 「中山牛乳」というソフトが美味い店があったが先を急ぐ我々はこれを無視。E氏
 はしきりに残念がっているようだが、、、。



   【左図:本日の行程 (:出発地、:宿泊地、:ポイント)

                   
              
                   ニセコパノラマラインより岩内方面の眺め                    ニセコ方面にかかる雲


 

小樽郊外「毛無山展望所」からの絶景(フェリーが出港中)
   
   ◆ 
お昼の店まで長距離移動
 
    無山展望所を出発したのが11時過ぎとなってしまったため昼食を予約している店に時間変更を依頼する。朝里からの札樽道は
   順調にながれる。本来ならR5〜R337の下道で海岸沿いに石狩〜厚田〜浜益と進めばよいのだが、なんとなく違うルートも面白い
   だろうと道央道を美唄まで行くという遠回りルート(上のルート図参照:時間的にはさほど変わらないと思うが)をとっている。^_^;
    途中金山PAでトイレ休息中、札幌在住の知人A氏から電話を受けたり(金山PAにいると言ったら絶句していた)しながら、美唄ICで
   降りて西に向かう。田園の美しい月形町から当別町(少しだけ)を経由して厚田村への道道11号(旧称厚田山道)に入る。
    分水嶺の厚田・当別境界の峠付にはダート部分も残っているという情報があったが案に相違して、全面舗装の山道をほとんど車の
   影を認めないまま前進する。厚田村市街付近でR231に合流し北上、浜益村に入ってすぐの漁村「濃昼(ゴキビル)」に到着。
   時間は14時であった。ここの「濃昼茶屋」で今日の昼食いただく。今回の旅の大きな目的の一つが果たされるのである。

写真上:濃昼茶屋の入口と店内(今回食事をいただいた洋間・・・通常はデザートをいただくお部屋らしい)
   
   ◆ 
濃昼茶屋にて
 
    のお店は2〜3年前から口コミでその名が知られ始めたお店である。地元濃昼の浜で上がった旬の素材にこだわったメニューが
   完全予約制で1日限定1〜2組に客にふるまわれるということで今回は早くも5月に予約を入れ今日の日を向かえたのである。
    細かいお店の情報は後回しにして今日の昼の部5千円コースのメニューは、、、
   
   ・前菜(煮タコ、ハタハタの南蛮漬、ナマコ)⇒この煮ダコの味加減、柔らかさが絶品であった。
   ・造り(内地で言うアイナメ、平目、ヒメマス、アワビ)⇒ヒメマスがなかなか、他は普通。
   ・小鉢(コーン豆腐、ウニ・キャビア添え)⇒小品ながらこれは気にいった。
   ・アイナメの吸物(鱧風)⇒鱧(ハモ)と言われても私は判らなかっただろう。
   ・生うに⇒切り子の綺麗な小鉢に盛られた「生うに」はとても美味。
   ・ウニの柳川風⇒美味だが一般的すぎるか?。
   ・八角のネギ味噌風味焼き物⇒サイズも大きく美味だか一般的。
   ・帆立の揚げ物中華風⇒表面の衣の香ばしい食感と中の帆立の柔らかさの対比が心地よい。
   ・白飯、味噌汁
   ・水菓子(スイカ)⇒デザートにもう一ひねり欲しい。
   ・お茶
   ※食事の画像こちらへ

    全て美味しくいただくことができた。このために朝食もほとんど手をつけず、かつその晩の夕食も簡単なものにした甲斐があった
   感じであった。しかし正直いって良い意味の意外性とかはほとんど感じられないメニューで全体的な印象も水準並といった感じで
   従前の期待・評価と比べるてやや残念・拍子抜けという気がしたというのが正直なところであった。
    この「やや期待外れ感」の原因の一つとして考えられるのは、「今日・8月4日が日曜であった」ことであると思う。
    口コミで店の名が広がるにつれて予約無しで訪れる「阿呆」な客が増えてきたため、そのお客さんをお断りするに忍びなくなった
   店主ご夫妻(お店もこのお二人だけで切り盛りしている)が今年の7・8月の日曜日だけフリーの客を定食と雲丹丼のメニューに限って
   受け入れることになった(この事実を私は店に行くまで全く知らなかった。このためか日曜の店内は異常な忙しさとなっている
   (これは接客を見ているだけで充分判った)。このことが予約客への献立設定に微妙な影響を与えていることは確かなように感じた。
    特定の予約客だけの準備をする場合とその他大勢のフリー客の心配までしなくてはならない状況では明かに店の負担は異なるだ
   ろうと思われるからである。
    また店の基本スタンスである「完全予約制」というポリシーがどこかに飛んでいってしまったことも非常に遺憾であった。
    といわけで次の機会には平日夜のコース(8千円)を予約して、この店の真価を問いたいと思っている(多分)。
   
  
  ◆ 初山別へ

   満腹で濃昼を立ったのが15時すぎ、まだまだ先は
  長く、急いで北進を開始する。途中今年も、増毛の
  本間酒蔵(国稀酒造株式会社)に寄って、手土産用
  の1本を購入する。留萌・羽幌とひたすら前進し、今
  日のお宿についたのは17時30分頃であった。
   ドラマで有名になった初山別天文台(写真右参照)
  に隣接する村の公共系の宿にチェックインする。
   フロントの女性の素っ気無い対応に少々気分を害
  しながら部屋に入ればまずは問題の無いツインルー
  ムでほっとする。一休みして早速温泉に入浴した。
  

初山別天文台正面より(8/5朝撮影)
 
   しょさんべつ 岬の湯と銘打たれた温泉は近所の方々、隣接のみさき公園キャンプ場のキャンパーの面々で賑わっているが
  循環温泉の消毒用塩素の臭いが気になるお風呂でやや失望。そこで長居せづに露天風呂に移動する。ここは広くは無いが海岸線の
  景色が綺麗に見えこの点だけは及第点であった。
   夜の天候が良ければ天文台で星空観察でもしようかと思っていたが夕方から薄い雲が広がり星空も望めないので早々に就寝する
  こととした。窓の外には宿の駐車場脇で営業中の居酒屋兼カラオケBOXのネオンが虚しく輝いていた。長い一日が終わった。Zzzz〜。
 
   本日の宿泊先: 初山別村・みさき公園内/初山別岬センター・COSMIC−INNこちらへ

   本日のお献立
    □ 焼き魚(カレイ)、造り盛り合わせ、酢の物、茶碗蒸、御飯。味噌汁、香の物、河豚鍋(味噌仕立て)・・・別注
    
(いかにも公共系のお手軽メニューといった感じである。もう少しなんとかならないかと思うが、昼食が重かったので量的には充分で
    あった。河豚鍋にはがっかり。河豚と言っても「サバ河豚」のようなもので骨ばかり多くて美味しくない。出汁とり用が限界だと思った)


   本日の走行距離: 435.8km(延べ1085.8km)
                                                                         最終更新2002.10.24
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