北海道・旅の記録(2002年)
2002年8月2日(金)〜10日(土)・本年第3回(通算第28回) | |
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■ 第一日目/8月2日(金) 函館空港〜恵山〜椴法華村〜南茅部〜大沼公園〜八雲・銀婚湯 | |||
◆ はじめに 今年もこの時期がやってきた。もう8年連続となる夏の旅に出発である。今回は始めて函館空港入りというルートとしてみた。個人的 には道南地域には興味があったのであるが、いつもの同行者が「道南の気候は内地と変わらない=暑い!故に避暑旅行にあた らない」という強硬な主張をなしていたため、このエリアが旅の「空白地帯」となっていたのである。 乱暴・粗雑な議論でだが、南から入るとかなりキツイ日程となることともあって今までパスしてきたのである。が、今回は強硬に道南 入りを主張し、業務多忙で反論する暇も時間も無い「同行者」の異論を抑え切って「函館空港集合」としたのである。 今回は特に同行者の強い希望をいれて、1日1〜2湯の「正しい温泉(循環式でない掛け流しの温泉)」に入ることを目的としたため 当日の実行ルートの選定に非常に大きな影響を及ぼし、結果的に走行距離の異常な増大となって跳ね帰ってきたのであった。 以下日を追って旅の日々を綴っていくこととする。 ※同行者(兼安全運行係)を「E氏」と表記する。 |
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天気:晴れ、夕方より若干曇り。 ◆羽田空港 今回も地元駅始発電車に乗るべく午前5時前に家をでる。主な荷物は数日前に2日目の宿泊先である岩内の宿に送ってあるのだが 諸々の日常品や衣服類でそれなりに膨張した旅行バックを持っているのが我ながら解せないところ?ではある・・・・・。 夏休みにしては思いのほか空いているモノレールで羽田空港0630前頃着。時間は十分あるのだがJALの航空券購入窓口がかつ て見たことのないような混雑で大部ロスタイムを生じる。搭乗口前は旅行客中心にそこそこの賑わい。搭乗までの一時横に座った旅行 グループの本日の行程相談に耳を傾けているとなかなかに面白く、旅立ちの雰囲気もそれなり高まってくるのであった。 |
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◆ 函館空港〜恵山(1)・ハセスト 旅行期間中の天候には期待できないという予報を聞いていた のだが、今日の函館は快晴である。そしてそれなりに暑い。 空港駐車場にて、実は前日夜に函館入りしていたE氏と合 流、旅のスタート。格安で見つけて来たというN産レンタカー にはCDプレーヤーが未装備(カーナビは標準装備)、この点に ついて暫し論難するが先方は動じず。 まずは以前から待望久しい「はせがわストア」通称ハセストを 捜す。15分ほどで国道右手に横に発見、強引に駐車場に入れ て入店。ここ「ハセスト」で売っている「焼鳥弁当」という名の豚 串焼き弁当を昼食用にゲット(3本御飯付・380円也・詳細は 下記参照)。そのまま前進、ひとまず「恵山」方面に向かう。 E氏は昨晩は恵山近辺に宿泊していたらしいのだが詳細は謎 のままである。 |
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【本日の行程 (:出発地、:宿泊地、:ポイント)】 | |||
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◆ 函館空港〜恵山(3)・モンテローザ 恵山に到着するも登山したりすることもなく、恵山町内の謎のスポット「モンテローザ」を探す。と目の前に「モンテローザ」の大看板 を発見、その示すところに従いあっけなく、敷地の正門正面までたどりつく。この「モンテローザ」であるが、バルブ経済華やかしき頃に 作られたリゾート施設である。こういえば日本中何処にでもある倒産施設の遺構・廃墟・残骸と思われるが、ここはその特異な施設群 の姿ゆえ、一部好事家の間で有名である。 時間の関係と周囲の環境から敷地内へ踏む込むことは涙ながらに断念したが、まず訪問者の視界に入ってくる「白亜の凱旋門」には 度肝を抜かれた。また背後を降り返ると、海岸線方向に謎の立像と似非金閣寺のような建物がキラキラと光る海を背景に浮かび上がっ ているではないか。ネット上の情報である程度事前知識を得ていた我々であったが、あまりに「馬鹿馬鹿しい」その「造形美」に暫し慨 嘆を禁じ得ず、その場にたたずみ続けたのであった。そうこうする内、すぐ横で行なわれている河川改修工事の関係者とおぼしき作業 着姿の男女が「白亜の凱旋門」の中に入っていったのをしおに、この「異形の地」を去ることにしたのであった。敷地の周囲の道路には とても立派な多くの街路灯が立っており、これも「遺物」なのではなかろうか。その途中、遥か敷地中の緑の影に「モンテローザ」の白眉 とも言われる「黄金の涅槃大仏像」の一部を目にすることができたのは幸いであった(写真無し)。(合掌) ※なお詳細なモンテローザ情報については、こちらを参照されたい。 |
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【写真上左:恵山・モンテローザの「白亜の凱旋門」、上右:謎の黄金立像と似非金閣寺(金龍閣)】 | |||
【大船上の湯温泉・保養センタ】 |
◆ 恵山〜南茅部、鹿部 モンテローザをあとにした我々は椴法華村の郵便局に立ち寄ったあと南茅部町の温泉に むかった。R278から道道980を左折し大船上の湯温泉(詳細は⇒こちらへ)をめざす。 山中の細い道を行くと、右手に立派なキャンプ場が現れその奥に目差す温泉を発見。2軒の 町営の施設があるが「保養センター」のお湯に入る。建物の外観のわりには多少くたびれた 施設であるが、硫黄泉系の白濁した湯に気持ちよく浸かることができた。露天風呂は湯温が 高過ぎ入湯を断念した。湯上りは、休息室(畳敷にかなり広いスペース)で午前中に買った 「焼鳥弁当」を食べる。正直言って、「ばか美味」である。これで380円は信じられないとい った悦びを感じつつ旅先で真昼間から湯上りのマッタリ感を楽しむ幸せを噛み締めるので あった。 |
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◆ おぼこ荘〜銀婚湯 八雲町から道道47号〜R277に入り、渡島半島内陸部へと西進する。八雲町と熊石町の境界を成す雲石峠の手前で左手に入って いくと、簡素なつくりの八雲町営温泉・おぼこ荘(詳細は⇒こちらへ)がある。ここは渓流沿いのある大きな湯船の露天風呂が有名で これを目当てに訪れる日帰り客も多い。内湯から外に出て若干低くなったところにある露天風呂は非常にすばらしいものであった。鉄分 が濃いのか?赤く濁った湯は「いかにも温泉」という気にさせ、濃緑の木々、聞こえる瀬音などすばらしいロケーションである。 15分ほどで上がり、湯上りに牛乳など喫した後、もと来た道をR5号沿いの落部まで引き返し、今日の宿「銀婚湯」に向かう。 1700時前頃、今回が2度目の宿泊となる宿に到着。早速すばらしい温泉につかり(本日3湯目)、旅初日の疲れを癒したのであった。 夕食は、地鶏の鍋を中心とした山海の味覚を堪能した。食後急激な睡魔に襲われ20時半には轟沈。そのまま零時くらいまで熟睡。 深夜にごそごそと起き出し誰も居ない温泉を楽しんだのであった。 |
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本日の宿泊先: 八雲町上ノ湯・温泉旅館「銀婚湯」⇒宿詳細頁へ 本日のお献立: □ 前菜・八寸、食前酒、造り、キンキの焼物、ワタリガニのグラタン、牛肉パイ皮包、蒸し蕎麦、地鶏鍋、山菜御飯、吸物、デザート 本日の走行距離: 325km 最終更新2002.9.18 |
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