北海道・旅の記録(2002年)

2002年8月2日(金)〜10日(土)・本年第3回(通算第28回)
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  ■ 第ニ日目/8月3日(土  八雲〜大成〜瀬棚〜島牧・賀老の滝〜岩内
  天気:曇り、肌寒い一日。

  ◆朝の散歩

   朝、窓を空けると曇天、そして結構肌寒い。。。朝飯前に宿の散策路を徘徊する。宿の建物の裏側を回るとそこには落部川に架かる
  吊り橋がある。定員5名且つなんとなく右手に傾いている橋を慎重に渡りきる。対岸の木々の中に続く散策路のはずれにお目当ての
  「露天風呂」を発見。イチイの木で作った定員1名の湯船が川沿いの木立の中に2箇所設けられている。備え付けの網で葉っぱ等を
  すくい、湯加減などを確認。管理人=私は入らず、同行者E氏が入湯。ちょうど良い湯加減で至極ご満悦のようである。「それは良かっ
  たなあ。熊に宜しく。八雲って出るんだよなあ。」といって湯舟のある一画を出ていくと小心者のE氏はあわてて湯を上がって来るので
  あった」。(まあ出るような場所ではないんですけど・・・・。(^^))
  
          
                       写真上左:「吊り橋」注意書、上中:湯船1、上右:湯船2
    
  ◆八雲〜島牧
   
  9時に宿を出発。道道67〜R227、229(檜山国道)経由で乙部熊石と北上す
 る。天候が良ければ日本海側の景観に期待できるところだがあいにくの曇天の
 ため車窓には注意を払わず前進する。途中給油したホクレンのGSで今年もライ
 ダーさん御用達の「小旗黄色赤字版)」を頂戴する。ここ2年くらい一色に
 統一されていたこの小旗だが今年は何色かが存在しているらしく、本物ライダ
 ーさんは全種類収集しようと努力されるかたもいらっしゃるようだ。今回もGSの
 女の子のバイトさんに頼むとホイホイをくれるのであった。ついでに道内の地図
 (配布時期により道東・道央・道北・道南にわかれている)の余っているものま
 でいただいた。(結局この地図はすべてE氏の収集物となった)。 乙部町
 道の駅「ルート229天元台」で休息するも激しい風と寒さであまり長居できずさら
 に前進。同じく道の駅「てっくいランド・大成」で近所の海水浴場を見物。さすが
 に泳いでいる物好きはいなが、バーベキューを始めようとする若干名を確認。
  ここで「ウニ」の食べれる店を聞くと、瀬棚の店を勧められたのでそこをめざす
 今日瀬棚では「祭り」があるようだが時間もないので、教えられたドライブイン
 「わっかけ」さん(意味不明な店名である?)に入る。土産物屋の2階の食堂に
 入り「生うに丼」1900円を注文。待つこと数分で「ムラサキウニ」の入ったウニ丼
 登場、美味しく頂戴する。ウニは店先の生簀に大量にストックされているらしく
 これが我々の胃袋に納まったようだ。「バフンウニ」派の私には少々不満だが
 今回はこれで良しとしておく。(隣りの客のラーメンも美味しそうだった)

 【左図:本日の行程 (:出発地、:宿泊地、:ポイント)
              
          写真上左:道の駅「ルート229天元台」にて(義経伝説に因む静御前の伝承あり)、上右:瀬棚で食した「ウニ丼」之図



豪快に流れ落ちる「賀老の滝」
  ◆ 島牧村・賀老の滝(1)
  
  瀬棚から海岸沿いに進み茂津多岬をトンネルで通過すると島牧村に入る。
  以前崩落事故のあった「白糸トンネル」を抜けると秘湯的雰囲気のある「モッタ
 海岸温泉前にでる。E氏が入湯したそうな顔をするが、この後に今回の旅の大
 きな目的「賀老の滝」探査が控えているので写真だけ撮ってさっさと島牧市街
 に向かう。途中豪快な海鮮料理で有名な「高島旅館」の前を通過したが非常な
 賑わいを見せていた。予約がなかなかに困難であるがいつか挑戦してみたい
 と思う。市街でR229から賀老の滝のある「賀老高原」方面への山道に入る。
  狩場山(1520m)の山麓にある賀老高原には「滝」の他にキャンプ場等が整備
 されて思った以上に開けたところである。賀老高原への道の中ほどに「千走川
 温泉」という鄙びた宿があるがここの食事も海の幸盛りだくさんで密かに知られ
 ている宿である。熊の出そうな舗装林道を約14キロほど進んだところで賀老高
 原キャンプ場横の大きな駐車場(トイレ等あり)に到着、ここが「滝」への出発点
 となるようだ。
   
   ◆ 島牧村・賀老の滝
(2)
 
    駐車場で島牧村のHPからプリントした地図を吟味するとこの先まだ車で行けるようなのだが徒歩で行く人、戻ってくる人が目立つ。
   道も舗装されているので「まあ大丈夫やろ」と判断、熊出没注意」「一方通行」の看板を横目に前進、約1キロ先の通称「ログハウス
   駐車場」に到着。10台程度の駐車スペースに車を止め、舗装道路を横切って滝への道に踏み込む。往路は下りでそこそこ整備され
   ているのであまり苦労せずに進むことができる。約10分くらいで下り道の終点に到着。この場所はかなり滝から離れており、また見
   通しも良くない。昨年の台風で滝壷近くの展望ポイントと滝壷への「杣道」が崩壊したようで、遠巻きに眺めるといった立地である。
    それでもなんとか撮影を敢行していると、今の位置より高くてやや滝にも近い位置に展望台があることに気づく。先ほど下って来た
   道を終点手前から右に折れた地点である。早速移動して撮影(上記の写真はその位置から撮影したものである)。
    晴れの日は午前の早い時間でないと「逆光」になるポイントだが今日は曇天なので、カメラをマニュアル操作に切り替えなんとか見
   れそうな写真をとるべく試行錯誤しているうちに、「ポツリ、ポツリ」から「ザーッ」と本格的な雨が降り出す。帰路の上りで雨に降られ
   るという最悪の状況だ。道がひどくならないうちに帰りを急ぐことにする。E氏は本来この帰路の登りを敬遠していたため、滝見学は
   断念するなどと言っていたなかでここまで来ているため、早くも絶望的な表情をしている。が、「後の祭り」である。
    半死半生で登ってくるE氏を抜き去り、雨の中下ってくる見物客と道を譲り合いながら登ること約15分で駐車場までたどり着く。
   ログハウスの東屋で雨宿りしながらE氏を待つ。戻ってきた大汗のE氏が着替えるの待って出発、「一方通行」の道を進むと道なりで
   賀老高原キャンプ場の駐車場まで行きつく。ここから下界まで下り、途中「島牧漁り火温泉」(詳細は⇒こちらへ)に立ちより、滝見
   物の汗を流した。
          
  ◆ 島牧村〜岩内、岩内怒涛祭り
 
   風呂上りに休憩して時間は1600時頃。今日の宿泊地岩内まで一気に移動
  する。海岸沿いにR229を寿都〜蘭越町内をかすめて行けばそのまま到着す
  るが島牧村・本目から道道523号に右折し内陸の黒松内町方向に向かう。こ
  の道「美川黒松内線」は高原道路のような趣があるとの事前情報を得ていた
  のだが高度が上がるにつれ霧が異常に濃くなり周囲の景観はほとんど「ゼロ」
  状態でがっかり。おとなしく黒松内・中ノ川から寿都方面に北上、作開でR229
  に合流して岩内に向かった。
   本日、岩内は夏恒例「怒涛祭り」開催ということもあって宿泊を決めたので
  のだが車で走っている限りではさほど祭りの雰囲気は感じられない。花火大会
  もあるので、宿で食事を摂った後の8時すぎに車で町まで降りてみる。すると当
  然のごとく街中は車と人でごった返している。運良く祭り会場近くの駐車場に
  入ることができ、漁港近くの会場で「YASAKOIソーラン」を見物したり、屋台
  を冷かして、花火大会開始を待つ。規模は2000発ということだが漁港の先か
  らこじんまりと打ち上げられる花火が約20分ほど続き、21時前には終了、そ
  のまま駐車場へ引き返し宿へ帰ったのであった。
   宿から岩内の夜景をみつつ温泉に入るなどして、のんびりしているうちに23
  時頃早くも就寝。深夜に起きることもなく爆睡したようである。
 


【「岩内怒涛祭り」での地元
「YOSAKOIソーラン」チームの演舞】



【「YOSAKOIソーラン」チームの方々】
 
   本日の宿泊先: 岩内町・いわない円山温泉・和風旅館「聖観湯」宿詳細頁へ

   本日のお献立
    □ 先付(飛竜頭)、前菜、食前酒、椀物(枝豆すり流し・活〆鱧葛寄せ・バラ湯葉素揚)、造り、いか素麺、蓋物(冬瓜の鴨そぼろあん掛け)
      陶版焼き(リブ)
胡麻うどん、揚げ物(穴子、赤こら)、酢物、止椀、御飯、香の物、メロン
     (充分美味しくいただくことができたが今一つ特徴の無い献立のように感じられた)

   本日の走行距離: 300km(延べ650km)
                                                                         最終更新2002.9.21
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