北海道・旅の記録(2001年)

2001年3月10日(土)〜13日(火)・本年第2回(通算第21回)
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◆ 2001年流氷の旅
 
 ■ 
3月12日(月)・第三日目  釧路〜標茶〜ウトロ
  天気:概ね晴

   「2001年流氷の旅」といいながら、何故かご本尊たる「流氷」がでてこないがそろそろなんとかしたいと思っている。^_^; 
  今日は釧路から知床のウトロに向うのだが、この時期ならではの便利な移動方法を出発直前に発見したのでそれを試してみる予定
  である。とりあえず日のあるうちにウトロに着いて、夕暮れの流氷などを堪能したいものである。
   まずは昨年から運転しているJR釧網本線のSL「冬の湿原号」でかつて根釧地方における重要な交通ジャンクションであった標茶
  に向う。このSLには去年も乗車しているのだが釧路発の気分を味わうのもまた良いものである。
   ホテル前から結構年配の優しそうな良い感じの運転手さんのTAXIで釧路駅まで移動して今日の行程が始まった。
  
                       
 ◆ SLに乗る
  
 
 朝食は食べたが釧路ではここに寄らないわけにはいかない。駅前「和商市場」である。
 珍しく家人から「」を買って来いとの勅命も下っているのですこし早めに市場に入る。
  そこそこの人出のなかとりあえづ「勝手丼」を食す。生タラコ、生ホタテ、イクラ若干、筋子
 で1000円くらいだった記憶している。市場中央のベンチに腰掛けて、じっくり賞味する。
 食後にベンチ前のお店で自宅にタラバ・タラコ・コマイを送り、釧路駅に向って歩く。
  平日のためさほど混雑はしていないのだが、SL運転日となるとそれなりに非日常の雰囲
 気が漂っているのがなんとなく嬉しい。ホームに上がると既に入線したSLの周囲に人だか
 りができて、大記念撮影大会と化している。自分も適当に撮影した後、最後尾の緩急車に
 (昔、貨物列車の一番後に連結されていた車両を改造して展望車のようになっている貨車)
 移動して、周囲の風景をながめることとする。定刻1108分釧路駅を出発した。

  【写真左: 釧路駅ホームのSL「冬の湿原号」】
  
  【写真右・上の二枚】

  @SL運転席の模様(石炭をくべている
  ところ/釧路駅・ホームにて背伸びして
  撮影)

  A最後尾からの眺め(そろそろ湿原に
  かかる頃。雪は少ない。) 
 
  
  【写真右・下の二枚】

   @SL列車・客車の中の様子
   (ダルマストーブが置かれ、スルメ等
   を焼いて食べる方多し)
  
   A客車の行先表示版
   (茶色の客車に赤帯というのは情緒
   を感じさせる/標茶駅にて撮影)
 
   ◆ 標茶で
  
    標茶駅1223分到着。 ここで暫く時間があるのでSL運転期間中のみ駅前にできる「屋台村」に立ち寄る。去年は駅から離れた
   ところにあったが今年はすぐ駅前に移動していた。 ここでは地元の乳製品や肉製品が食べられるが、さほど空腹でなかったので
   カレーライスをいただく。ちょっと失敗という感じである。 ビーフシチューのほうが確実に美味しそうであった。ここで飲む水が美味い
   という人がいたのでつられて飲んでみたがそれほどではなかった。
    駅横の阿寒バスの待合室に入って暖を取りながら次に乗るバス(路線バスでも定期観光バスでもない)を待った。

   ◆ 知床ゆけむり号
 
    標茶からはウトロの温泉ホテルが協同で運航している無料送迎バス「知床ゆけむり号」に乗り込むのである。冬季の道東エリア
   では流氷観光時期に合わせて、色々なルートで限定運行のバスが運転されるが、「無料」というのは嬉しい話である。
    閑散期における「網走」「釧路」方面からの集客を狙った施策なので、指定のホテルに予約を入れる際に乗車の申し込みをする
   必要があるので誰でも乗れるわけではないが、なかなか良いサービスだと思う。
    特に標茶から先の弟子屈・川湯温泉方面と斜里方面とを結ぶ公共交通機関は1日2〜3本の釧網本線を除いて存在しないので
   わたしのような個人旅行者にはありがたい話しである。しかも釧路発で「標茶」「摩周」「川湯温泉」「清里町」に途中停車するという
   ので益々感心してしまった。 というわけで今「釧路」発のバスを待っているのである。
   (※運転の詳細はシーズンによって異なるので必ず事前にお調べください。ホテルのHPや斜里町のHP等でも確認できます)
   

   ◆ ウトロにて(プユニ岬へ)

    合計13〜4名の乗客を乗せたバスは日が傾き始めた頃(1530過ぎ)にウトロに到着し、今日泊まるホテル前で下車(と言っても
   乗客全員が同じホテルだったが)し早速チェックインする。
    暫時休息後、カメラだけもって外出する。
  さすがに歩いている人はほとんどおらず、除雪作業の車両と人が行き交うくらいである。
 冬季は「オロンコ岩」に登れないので、早速夕景の景色をみるべく「プユニ岬」まで歩くこと
 にする。タクシーで行こうかとも思ったがそれほど時間はかからんだろうと歩きはじめた。
  歩道には雪が山のように積っており非常に歩きにくい。私以外に歩行者は皆無で黙々
 と雪中行軍する。 左手の海岸は一面の流氷に覆われている。 【写真左(暗い)】
  幌別橋を過ぎたあたりから登りとなり坂道が斜面を巻く様に続く。空はまだ青く、知床連
 山が綺麗に見える。【写真下:左(羅臼岳か?)】
  約40分くらいかかって(1700頃)プユニ岬展望台に到着すると、立派なカメラをも持った
 撮影グループの面々が物々しい装備でシャッターチャンスを狙っている。
  わたしも邪魔にならないように歩道の一角に場所を占め撮影した。【写真下:中央・左】
  地平線上に雲があったので撮影軍団の方々は残念そうにシャッターを押している。私は
 暗くならないうちに元来た道を引き帰す。その横を撮影軍団を乗せたバンが通過していく。
  また黙々と歩いてホテルに戻ると身体は凍結状態で足が痛かった。早く温泉で温まろう
 と思いながら、帰路くらいはタクシーを呼んでおけばよかったとひとり反省していた。
   
   今日のお宿: 知床グランドホテル・北こぶし(本館のほう)⇒宿のHPへ・GO!

    ウトロ港正面に位置する温泉ホテル。ウトロの温泉ホテルは歩いて行くには少し辛い高台にあるのだが、ここはウトロの街中に
   あって足の便は良い。但し、その分景観は大したことが無いのが欠点である。何年か前に西館を増築して施設的には充実したが
   お風呂などのレベルはあまり宜しくない。ただ立地が良いので冬場に「オーロラファンタジー」を見に行く際は便利である。
    去年(2000年)宿泊した時は西館でどう言う訳か「貴賓室」に案内されてしまって、広い部屋を堪能したが今回は1人ということも
   あってごく普通の10畳くらいの和室であった。 食事はバイキングであったが非常に呆気ないものであった。(値段的な問題なの
   か不明) もっともウトロの大きなホテルでは概ね似たり寄ったりだろう。個人的にお薦めするのは「知床第一ホテル」である。

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