北海道・旅の記録(2003年/H15)

2003年2月15日(土)〜18日(火)・本年第1回(通算第30回)

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  2年ぶりの「流氷を訪ねる旅」
  ■ 第二日目/2月16日(日 富良野〜滝川〜新千歳空港〜中標津空港〜中標津バスターミナル〜羅臼
 
  ◆今日は移動日

   今日は昨日と逆ルートで新千歳空港まで戻り羅臼へ向かう。今回の旅の計画段階では富良野〜羅臼間の移動方法について数案を考えたのであるが、どの
  案でも最終的には羅臼に17:30頃に到着する阿寒バスに「釧路」乃至「中標津」から乗車せざるを得ないため実際の「所要時間」に大差は無く費用の点で
  微妙な差があるだけであった。 候補3案のうち、
   @旭川空港⇒(空路)⇒釧路空港⇒(阿寒バス)⇒釧路駅前⇒(阿寒バス)⇒中標津経由羅臼
   A富良野駅⇒(JR根室本線普通列車)⇒新得⇒(JR根室本線特急)⇒釧路駅⇒(阿寒バス)⇒中標津経由羅臼
  の2ルートは釧路から4時間半近くもバスに揺られることになるため却下し、中標津までの空路を選択したのであった。中標津空港は今回始めての利用である
  がこれで道内ローカル空港で未利用の空港はオホーツク紋別札幌丘珠空港の2港となった。早期の制覇を果たしたいものである。

  
  
   富良野〜札幌
  
 08:00 起床。ホテルから昨日お邪魔した知人宅に再度うかがい、美味しい珈琲を頂戴し09:30頃富良野に向かって出発。雲っているが風も無い穏やかな朝である。市内の雪景色を眺めつつ駅まで徒歩10分で到着。日曜日ということもあってかさすがに人の姿も疎らである。
 10:00 富良野発滝川行普通列車(2428D)に乗車。車内暖房の心地よさもあってウトウトするうちに滝川に到着(11:15)。乗換のため寒風の吹くホームにて特急列車を待つ。朝の富良野とは全く異なる寒さである。
 11:30 スーパーホワイトアロー12号札幌行(札幌から新千歳空港行快速エアポート122号となる)に乗り込む。乗換無しで新千歳空港まで行けるのは嬉しいのだが大変な混雑である。なんとか先頭車両最後尾の1席を確保したが通路、デッキにも立客がでる盛況である。車内の暖房が暑すぎ且つ空気も悪い。冬の道内の列車の欠点がもろに出た感じである。札幌からもさらなる乗車があり当方が日々利用している「埼京線」のラッシュにも匹敵する混雑となる。
 13:01 なんとか辛抱しているうちに、13:01新千歳空港駅到着。疲れた・・・・・・。

  【写真左:家の軒先につららが・・(富良野市内某所にて)】
          
  ◆ 新千歳〜中標津

   14:20 定刻13:50発のANK735便であったが、離陸順番待となり遅れる。わりと搭乗率は良く窓側
  の座席は売り切れであった。40分のフライトなので読書などするうちに着陸態勢に。しかし富良野から新
  千歳までの移動距離・時間と比べて「何たる早さ」であろうか!。座席反対側の窓の向こうに綺麗な山容
  がちらっと見えると無事着陸(15:00)。
   15:15 空港ターミナル前から中標津市内への連絡バス(根室バス)に乗車。このバスは到着便に連
  絡して根室まで行くバスでもあり、発車前に運転手に行先を行って運賃を払う仕組み。客は7〜8名で当
  方のような旅行者は居ない。市内までは約10分(運賃230円)。サイドに雪の多い道・見覚えのある道
  を走って中標津バスセンターに到着。待合室兼切符売り場で羅臼までの手書きの乗車券を買い、薄暗い
  待合室のベンチに座ってバスを待つ。
 
                                【写真右:中標津空港行きANK735便(新千歳空港)】
  ◆ 中標津
 
   15:35 まだ時間もあるので待合室内外をウロウロ。この建物内には売店などもあるところからみて鉄道無き
  あと立派に交通の拠点をして機能しているようにも見える。売店のおばさんと若干会話してみると・・・。
  ・当方 「開陽台には冬にも行けるのですか?」
  ・おばさん 「駐車場までの除雪が入っているけど、その先の展望台までの雪を掻き分けていかないと駄目」
  ・当方 「そうですか・・・・・・」
  会話はそれ以上続かず、しょうがないので外に出てみる。
   
   正面にジェラート屋の「リスの森」があったので、寒い中しょうもないと思いつつ店内へ。さすがに暇そうで店長
  氏が1名で店番中。チョコレート味(350円)を食してみる。味は「極く普通」か。
   店を出てしまうとすることも無く、バス待合室に戻って静かにバスを待つ。薄暗い待合室のなかに賑やかな女
  子高校生の声が響いていた。
  
   【写真左:「リスの森」(中標津店)】
          
  ◆ 中標津〜羅臼
   
    16:05 中標津行バスが到着との案内で外に出る。釧路からのバスは大量の乗客を吐き出している
   が、恐らく通院帰りと思われるご老人連と中学生くらいの集団がゾロゾロ。交代する運転手氏が降りた
   後に車内に乗り込む。乗客は4名くらい。2名は観光客らしき女性二人ずれであとは地元民か。
   定時に出発、市街を走って一路標津方面に向かう。

    淡々と走るバスの座席でウトウトするうちに標津に到着、乗降客無し。 ここから海沿いにR244〜
   R335を北上し羅臼をめざす。右手に平走する鉛色の海を眺めていると一気に空も暗くなり、小雪も散
   らついてくる。夏には明るい印象の中で何度も走ったこのルートだが、真冬には何ともいえない重い沈
   鬱な雰囲気に包まれているように感じる。海面に流氷は全く見られないが稀に浮かんでいる小さな氷
   塊がそれらしい姿である。羅臼に流氷はいるのであろうか。1週間前くらいからやや暖かくなって各地
   で流氷が遠ざかっているという話しを聞いているので心配である。

   【写真左:釧路〜中標津経由〜羅臼行き阿寒バス(中標津バスターミナルにて)】
 
     またもやウトウトして目覚めると、見覚えのある忠類市街ををぐるっと回り国道に入るところであった。鮭の遡上とカラフトマス釣りのポイントとして名高い忠類
    川に架かる橋を渡る。薫別トンネル、崎無異を過ぎ標津町と羅臼町の境界附近で日も暮れる。風雪ともかなり強くなるが、雪が吹き飛ばされてしまうためか
    路面乾いているように見える。その路上の雪片が対向車のヘッドライトに浮かび上がる姿は闇の中に蠢いている「イキモノ」のように見え、暫く見とれてしまう。

     17:35 真っ暗な羅臼市街を経て、阿寒バス羅臼営業所到着。バスを降りたのは女性二人ずれの旅行者と当方の3名。今晩の宿に電話して送迎を依頼す
    ると10分程度で白い調理服のオッサンが運転するバンが現れ宿へ。
     到着はちょうど観光バス1台の団体さんといっしょのタイミングとなりやや驚くが、これが関西からの「撮影ツアー」でほとんど全員が中高年以上。皆さんかな
    り厳重な耐寒装備とこれまた立派な撮影機材一式を抱えた重武装のご一行である。関西人だけのフロント前ロビーは時ならぬ喧騒につつまれるなか、ほうほ
    うの態で自分の部屋に移動する。わりと広い和室に落ちつきお茶を一服、まずは一風呂浴びにいく。
  
     綺麗で大きな風呂だが設備がカランのお湯の出が悪いのが辛い。湯舟の湯温は比較的熱めでヒリヒリする感じである。露天風呂は熱くて3秒もたず撤退。
    夕食後、ゴロゴロしている内に寝てしまい、深夜に再度温泉にいくがドライヤーが無いのは痛かった。 寝る前に窓を明けると山の上の大きな月が出ており、
     明日の天気には期待できそうである。

 
   本日の宿泊先: 羅臼温泉 ホテル峰の湯宿詳細頁へ

   本日のお夕食:  特に記すほどでなし(1泊2食・1万円ですとこんなもんでしょう・・・・・。ただ鮭の切身焼物は美味かったです)^_^;  
    
     
★魚の街「羅臼」なので若干の期待感があったのも事実だが、たとえ追加料金を払って「特別料理」を注文しても「冷凍蟹」が出てくるのがオチなので
      諦めの境地で短時間で夕食を終えた。宿の人は「良い感じ」なのに残念・・・。

    
                                                                                         最終更新2003.10.13
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