シマフクロウ観察記(2002年8月8日深夜) |
天然記念物・シマフクロウが来る宿「養老牛温泉ホテル大一」での観察記録(というほどでもないが)である。 過去6回(1994年夏以来)ともその姿を見ることができなかった「シマフクロウ」をとうとう見ることができた。持参のデジカメを20時頃から 「観察コーナー」に簡易三脚で据え付けシャッターチャンスをまった。宿の方の話しでは最近は早い時は19時頃を手始めに2〜3回来る ことが多いとのことで徹夜覚悟の構えで飛来を待つ。 宿が設置した生簀に飼われている「ヤマベ」を目当てに生簀上に渡した木の上に「飛来」する時が観察&撮影のチャンスである。宿でス ポットライトをつけているのでフラッシュ無しでの撮影に問題は無いが、買ったばかりのデジカメの「マニュアルモード」での撮影には全く自 信がもてない。どうなるのか。 午前零時時点で宿のロビーの暖炉前のソファーで「出現」をまつ同志は6名。が既に子供2名を含む4名はソファーで寝ている。珈琲など 飲みながら辛抱強く待つがさすがにすることが無い。札幌から来た男性と雑談しながら「出現」を待つ。 午前1時過ぎ、ついに起きていのは自分1人となる。E氏は「出たら電話しろ」といって部屋で爆睡中。新聞や雑誌で暇をつぶしている中 3冊目の地元情報雑誌を斜め読みしている時、窓を振り向くと「来ている!」。この時時刻は午前1時50分前後(正確な時刻は失念)。 慌てて寝ている方々を起こし、観察コーナーに陣取る。E氏の携帯に電話するも電波届かず(ちなみにAU)。 必死に10枚ほど撮影するが、非常に焦っていたため当然うまく撮影できない。なんとか見れるのが以下の3枚である。 |
【写真@】 生簀の上でじっと獲物を物色している。 左足に足輪を付けているので個体管理されている 1羽らしいが、目つきの鋭さが野生を感じる。 |
【写真A】 獲物を狙う姿勢から突然、生簀に飛び込みヤマベを捕食した。この間の動き は非常に素早く、ほとんど絵にならない写真ばかりとなった。(シャッタースピ ードの設定を誤ったらしい) 【写真A】は捕まえたヤマベを足に掴んで生簀の上の木に戻った瞬間だと 思われる。ピント激ズレでお恥ずかし限りだが、「躍動感」が感じられる一枚 ということで(言い訳)お許し願いたい。 |
【写真B】 当サイトのTOP頁に掲載した1枚である。こちらは普段お世話になっている 「hide-s3さん」に画像を補正をしていただいたもので、精悍な感じが良く現 れていると思われる。(hide-s3さんのサイト「アニマルウォッチングツアー in北海道」は⇒こちらへ) 足元には捕まえたヤマベがおりこれを食べながら時々周囲を警戒してこちら を振り返った瞬間の姿である。この姿を見ると鷲や鷹と同じ、猛菌類に属して いることを再確認させられる気がする。 この後シマフクロウは宿の横の渓流の下流方向に飛んでいき姿を見せなくなっ た。観察時間は正味10分以内であったと思うが久々に興奮を禁じえない体験 であった。 以上 |